こんにちは、格ゲーブロガーの拓です。
今回の記事のテーマは、
「何故格闘ゲーマーは初心者に”コンボと起き攻め”の練習を勧めるのか?」です。
格ゲー初心者向けのアドバイスとして、
「”コンボと起き攻め”を練習しよう」は鉄板です。
しかし、
- どうして”コンボと起き攻め”なの?
- 立ち回りとか読み合いの方が大事だと思うんだけど?
と、疑問に思う方は少なくないでしょう。
そういった方のために、今回の記事を執筆する事と致しました。
それでは、どうぞ!
結論:「コンボと起き攻め」を練習すると、勝ちやすくなるから!

最初に結論を挙げておきます。
なぜ格ゲー経験者たちが口を揃えて「コンボと起き攻め」の練習を勧めるのかと言うと、
そうするのが最も対戦の勝率が上がりやすいからです。
格闘ゲームにおいて「対戦に勝つこと」は大きな快感要素であり、
「もっと格闘ゲームを遊びたい!」と思えるモチベーションの源となります。
しかし、初心者の内は経験者にはなかなか勝てるようにはならないモノ。
それでいて、なかなか勝てない屈辱的な日々を過ごすと
格闘ゲームを遊びたいという気持ちも次第に失われてしまいます。
「勝ち」という目に見える結果が出なければ、
楽しくなくなる&やめたくなるのは普通の事です。
経験者ほど、せっかく格ゲーに興味を持ってくれた初心者にこそ
なるべく早いうちから勝利の喜びを知って欲しいと願っています。
そのために、勝利を呼び込みやすいノウハウの筆頭である
「コンボと起き攻め」の練習を勧めているという訳ですね。
では何故、「コンボと起き攻め」を練習すると勝ちやすくなるのか?と言うと、
「コンボと起き攻め」とは、対戦相手の体力を効率よく減らす手段ーーーー
いわゆる「火力」に直結する要素だからです。
攻撃によって敵に与えるダメージ量や期待値の大きさを表現する用語です。
技単体もしくはコンボのダメージ量、強力なガード崩しの連係等、起き攻めのループ性等を備え、一度のチャンスで相手に大ダメージを与える見込みが大きいキャラクターは「高火力キャラ」と性能を評価されます。
僕たち格ゲープレイヤーは須らく、
「勝つ」という目的を達するために対戦に臨みます。
その目的を達成するためにこそ、「火力」は非常に重要なのです。
格闘ゲームは、相手の体力を減らせば勝ちになるゲーム(だから”火力”は正義!)

格闘ゲームの勝利条件はいたってシンプル。
対戦相手の体力をゼロにすれば勝ちです。
これは即ち、格闘ゲームは「火力(ダメージ効率)」が高いほど勝利に近づくという事です。
そして、キャラクターの「火力」を発揮させる上で重要なのが
- 「安定したダメージ」:一度のチャンスでまとまったダメージを取る
- 「有利状況の継続」:自分がダメージを与えやすく、相手からはダメージを受けにくい機会を作り続ける
の2つ。
この2つを最も効率的に実現する手段が、
まさに「コンボと起き攻め」なのです。
- コンボで一気に体力を奪う
- 起き攻めで主導権を握り続ける
この流れをモノにすることでキャラクターの火力が最大限発揮され、
たった一度のチャンスで勝てる機会が増えていきます。
「コンボと起き攻め」ができる人とできない人の差は、余りにも大きい
コンボと起き攻めができる人とできない人では、
「火力」に圧倒的な差が生まれます。
分かりやすいよう少し極端な例を出しますが、スト6で
- 立ち強Pを当てても、それ一発で終わりの人(ダメージ800)
- 立ち強Pが当たったら、キャンセルラッシュからコンボを決めて(ダメージ2900くらい取って、SAゲージも使えば5000近くまで伸びる)、
しかも起き攻めまでできる人(投げが通れば1200、打撃が通ってもコンボを決めて同等以上のダメージ)
といったリュウ使い同士で対戦すると、果たしてどちらが勝つでしょうか?


もはや考えるまでもなく、②側が勝つ可能性が圧倒的に高いですよね。
何しろこの2者の場合、立ち強Pの単価に実質3倍以上の差が開いています。
仮に①側がコンボができない代わりに地上戦・読み合いが超上手い人だったとしても、
同じ性能の立ち強Pを振り合う読み合いに3倍以上読み勝ち続けるというのは
余りにも無謀です。
「コンボと起き攻め」ができないと、
「コンボと起き攻め」ができる人相手には同じ土俵で戦う事すら叶わないのです。
「コンボと起き攻め」を極めるのは、プロでも難しい

しかし、「コンボと起き攻め」は誰でもできる訳ではありません。
とりわけ対戦中に実践するには、様々な技術やノウハウが求められます。
- 効率の良い・ダメージの高いコンボの知識
- コンボを完走させる操作技術
- 相手に技が当たったかどうかを瞬時に判別するノウハウ(ヒット確認)
- 反応速度・集中力
- 状況確認
- 姿勢確認
- 状況別で最適なコンボを決める判断力(コンボ選択・コンボ判断)
- リーサル判断(相手を倒し切れるか、次の一手で倒し切れる状況を作れるか)
- 画面位置(位置限定のコンボが決まるか否かの判断)
- 運び距離(端に近づけるコンボを選べるか、選ばないとして他にメリットがあるか)
- ゲージ使用量(使用するゲージを踏まえたコスパは適切か、バーンアウトを招く恐れはないか)
- 距離確認(距離別で繋がるコンボ・繋がらないコンボを選べているか)
- 重ね(埋め)の精度
- セットプレイの知識・判断
- 択を成立させる(打撃・投げ・投げ抜け潰しの3択等。相手の防御択が1択で全対応される事を避ける)
- 択を散らすバランス感覚と視野の広さ(相手に読ませないため)
- リスク/リターンの管理(相手の”逆択”のケア)
と言った感じで長くなってしまいましたが、
正直これでもほんの一例に過ぎません。
コンボと起き攻めは突き詰めようとすると本当に難しいし、終わりがないのです。
とりわけ、スト6の”コンボ選択”はプロでも日々頭を悩ませる超難題です。
ドライブゲージなるシステムがあるため、
コンボの最適解が場面ごとに目まぐるしく変わるんですよね…。
コンボと起き攻めの練習には、苦痛を伴う

何より、コンボと起き攻めの練習は
(一般的な感性に基づけば)決して面白い・楽しい行為ではないと言わざるを得ません。
とにかく最初はミスしてばかりでもどかしい気持ちを味わう事になります。
対戦中でも難しいコンボや起き攻めに挑戦してミスした事が原因で、
勝てるはずの試合で負けてしまう事だってよくあるでしょう。
持つ理想が高ければ高いほど、
- 「あのコンボを選べてたら勝てたのに!」
- 「今はこのコンボを決めるべきじゃなかった!」
- 「妥協コンボを選んでいれば、ミスらずに済んだ!」
- 「この状況はあの起き攻めを選んだ方が効率が良かった!」
- 「今の無敵技ぶっぱを読めてたらフルコン決めるチャンスだった!」
といった、一種の後悔が常に付きまとうようになります。
コンボと起き攻めの練習・習得を志すと、
こうした心労が絶えなくなってしまうのです。
「プロでも難しい技術なんか、練習したところで自分なんかができる訳ないじゃん…」と、
最初から諦めてしまうのも無理もない話です。
こうした苦労・心労に耐えられなくなって、
「コンボと起き攻め」の習得を諦めるのが大多数の格ゲーマーの末路です。
だからこそ、コンボと起き攻めの練習量で他人に差をつけるチャンス!!!!!

繰り返しますが、コンボと起き攻めは突き詰めだすと本当に難しいですし
その練習は多くの人にとっては苦痛です。
- 「やってて楽しくない行為を初心者に勧めるのは間違っている」
- 「そんなに初心者を辞めさせたいのか?」
- 「コンボと起き攻めハラスメントやめろ」
といった考え方の元、「コンボと起き攻め」理論を否定する人の言い分も
一概に否定はできません。
ただ、この記事を読んでくれている貴方に伝えたいのが
だからこそチャンス
だという事です。
コンボと起き攻めに限らず、習得するのが難しくて時間もかかるような技術を練習するのは
「しんどい」「やりたくない」と、皆が思ってる。
だからこそ、それをやりさえすれば他のプレイヤーに差をつける事ができ、
他のプレイヤーに差をつけた結果「勝てる」ようになるのです。
もちろんゲームの遊び方は人それぞれなので無理強いはできませんが、
あくまで「(他人に)勝ちたい」のであれば他人に差をつける事を意識するべきです!
「やった方がいいけど、誰もやりたがらない」事を見つけたら
そこに勝算が眠っていると考えましょう!
「コンボと起き攻めより、立ち回りが大事」とかいう大ウソにモノ申す!

「まずは立ち回りを覚えるべき。コンボは後でいい」という意見をたまに聞きます。
しかし、コレは僕から言わせれば全くもって的外れなアドバイスと言わざるを得ません。
どういう事かというと、
「コンボと起き攻め」こそが対戦で勝利するための目的地(ゴール)であり、
「立ち回り」とはそこに向かうための道筋に過ぎないからです。
「立ち回り」とは、「コンボと起き攻め」を決めにいくまでの過程のこと

格闘ゲームの対戦は、あくまで「勝つ」ことを目的に臨みます。
その目的を達するためには、相手の体力をゼロにする必要があります。
この勝つという目的を達成するためには、
相手の体力をゼロにする=効率よく減らすために、
効率よく体力を減らせる状況(勝ちパターン)に持ち込んでいくのが最適解です。
- やられ状態になった相手に、一方的に追撃を叩き込むコンボ
- 選択肢が限られる相手に、一方的に有利な読み合いを仕掛ける起き攻め
これらを決めるチャンスは、まさに「勝ちパターン」そのもの。
この勝ちパターンとは、
いわば格ゲーの試合における「目的地・ゴール」に当てはまるのです。
では、この「目的地」に向かうためにはどうすればいいでしょうか。
- コンボを当てる ← 始動技を当てる(始動技を当てやすい間合いやフレーム状況を作る)
- 起き攻めで再度攻撃を通す ← ダウンを奪う(ダウンを奪える技や、コンボの始動技を当てる)
といった、目的地に向かうための「過程」をこなす事になりますよね。
この「過程」こそが「立ち回り」と呼ばれる要素なのです。
ゴールを定めずに道を歩いてても、迷走するだけ

「(格ゲーで)立ち回りが上手い」とは、目的地に最速・最短で向かえる事を言います。
コンボと起き攻めよりも先に立ち回りを組み立てようとすると、
特に目的地を決めないないまま、ただ道を彷徨うような状態になるのが必然です。
- そもそも目的地がどこなのか?
- どの状況が一番勝ちやすいのか?
- 目的地に到着したら何をするか?
- どういったコンボや起き攻めを狙えば勝ちやすいのか?
こういった事を決めずにいては、
- どの道を歩くのが一番良いのか?
- どう立ち回るべきか?
- どの間合いを目指すべきか?
- どの技を当てにいくべきか?
を見定める事なんて出来るはずがありません。
これでは迷子になるだけです。
勿論、「格ゲーは火力が全て。ガードだの地上戦だのはムダ。いらない。」みたいな極論は言いません。
ただ、そういった防御や立ち回りのテクニックは須らく、
「効率よく勝利条件を満たせる(ダメージ・火力を取る)状況」という
目的に向かうためのモノという事は理解しなくてはなりません。
「火力」を身に着けて相手に”圧”を与えれば、立ち回りが楽になる!

加えて、こちらが「コンボと起き攻め(火力)」の脅威を持っていると、
相手も強気な行動が取りづらくなります。
それこそ、スト6のケンが
- 中足ラッシュからコンボを決め、奮迅竜巻に繋げる
- 画面端に一気に運び、そのまま起き攻めを仕掛ける
- 起き攻めで投げ重ね(いわゆる”柔道”)をループさせる
- ケンの勝ち!
といった勝ちパターンに持ち込む様は、
スト6勢なら一度は体験したことがあるかと思います。


これがあるため、一定以上のレベルにおけるケンとの対戦では
- ケンの中足を食らうと、ヤバい!!!
- 端に運ばれたくない!
- 柔道だけでやられる!
という”圧(プレッシャー)”が生まれます。
この圧があるため、ケン使いの対戦相手は中距離で迂闊に動けなくなってしまい、
ケン使い側は自由に立ち回る事ができる、という構図が生まれるのです。

これはいわば、無言の威圧。
コンボと起き攻めという”技術”が、実戦では“見えない制圧力”として働く事となります。
コンボと起き攻めをしっかり練習しておけば、
何もしなくても相手は勝手にこちらに恐れをなして動けなくなり、
相手の動きを読みやすくなります。
コンボと起き攻めという武器を持つからこそ、立ち回りが楽になるのです。
このブログではしばしば
「格ゲーの基礎は”強い行動”の押しつけ」だと主張していますが、
「コンボと起き攻めができる」という”圧”をかけて、
相手の行動に制限をかけていくのも”強い行動”たりえます。
まとめ
- コンボと起き攻めの練習を勧められるのは、シンプルに勝ちやすくなるから!
- 格闘ゲームは対戦相手の体力を減らせば勝ちになるゲーム。だから火力(コンボと起き攻め)は正義!!
- コンボと起き攻めができる人とできない人には、地上戦や読み合いの巧さでは到底埋められない差が開く
- コンボと起き攻めを極めるのはメチャクチャ難しい。プロでも日々頭を悩ませるレベル
- コンボと起き攻めを練習には終わりがない。だから皆やりたがらない
- だからこそ練習すれば、他人に差をつけるチャンス!!!
- 「コンボと起き攻め」はいわば、勝利するために向かうべき目的地。「立ち回り」は目的地に向かうための過程・道筋に過ぎない
- 目的地を定めずに過程を決めるのは無理!当てもなく彷徨う事となる!
- 「コンボと起き攻め」を身に着ける事で相手が恐れをなし、「立ち回り」も楽になる!
おわりに

初心者にありがちなのが、
- 「まずは何を練習したらいいのか分からない」
- 「どう動けばいいか分からない」
- 「相手の動きにどう対処したらいいか分からない」
- だから格ゲーをやる気が起きない
という状態です。
それを防ぐためにも、第一にコンボと起き攻めを練習しておいて
- 「この技からコンボに繋げたい」「あの技でダウンを取って起き攻めに行きたい」という目的を持つ(行動に意味を持たせる)
- 「コンボと起き攻めができる」という圧で、相手の動きに制限をかける(自分が動きやすい状況を作る)
といった意識を持つ事を勧めたいのです。
コンボを起き攻めを練習して火力を高めれば勝ちやすくなるし、
結果的に立ち回りも洗練させやすくなります!
格闘ゲームで「何を練習したらいいか分からない」と迷った時は、
とにかくコンボと起き攻めを練習してみましょう。
とにかく、
コンボと起き攻めだ!
そんな訳で、今回はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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