こんにちは、格ゲーブロガーの拓です。
こちらの記事では、スト6エレナの基本的な使い方・立ち回りを解説していきます!
スト6YEAR2の最後を飾るDLCキャラクターであるエレナは
現状かなり通好みの性能をしています。
豊富な技を状況に応じて適切に使い分けながら丁寧に立ち回りつつ、
ヒット確認やコンボ選択を万全にこなさなければ
真価を発揮できないように作られています。
正直言って初心者の方にはあまり勧められないキャラクターです。
ただ、自分で使ってみて思うのが
エレナは凄く面白みがある、やり込み甲斐のあるキャラクターだという事。
チャレンジ精神のある方には是非エレナを使ってみてほしいし、
長く使い続けてもらいたい!
そういった思いで、今回の記事を執筆する事としました。
それでは、どうぞ。
エレナの強い技を押しつけろ!

このブログでは常々言い続けていますが、格ゲーの基本は「強い技の押しつけ」です。
まずは強力な技・行動を使う事でこちらの動きに対応する事を相手に強要し、
相手の動きの的を絞りやすくしていきましょう。
→+強Pを擦り倒せ!

エレナの→⁺強Pは大振りながらリーチが非常に長い技です。
ガードされてもドライブゲージを大きく削れる上に
反撃されないどころかエレナが得意とする中距離が維持されます。
まずはこの→⁺強Pを、相手に届くように振っていきましょう。

→⁺強Pが当たってたらタゲコンに繋げ!神のタゲコンだ!

更にこの→⁺強Pは、技のモーション中に再度強Pボタンを押す事で
合計3段の連係攻撃(いわゆるターゲットコンボ、タゲコン)に派生できます。
この→⁺強Pからのタゲコンは非常に強力な性能を誇ります。
このタゲコンでのリターンも込みで、→⁺強Pから大きなリターンを得ていきましょう!
- →⁺強Pがド先端当てになっていても安定して繋がる
- 最終段まで当てると合計2000ダメージ
- ヒット後に起き攻め可能(強化版レオパードスナップやパリィラッシュから起点を作れる)
- 実戦的なレベルで「単発確認」が可能
- 恐らく確認猶予20Fくらい
初心者に単発確認を練習させるのは筆者は基本的に反対派ですが、
このエレナの→⁺強Pに関しては話は別。
勿論すぐできるようになるとは限りませんが、
余裕があれば練習してみても損しないですよ!
↘⁺強Kをぶっぱなせ!先端当てできればノーリスクスラだ!

エレナの↘⁺強Kは、正式な技名通りに
「スライディング(スラ)」を仕掛けていく足払いです。
やや大振りながらリーチがとても長い下段技であり、
かつ通常ヒットでもハードダウンを取れるためヒット時の見返りが大きいです。
また、エレナのスライディングの凄い点として、
先端当てさせるとガードされても反撃を受けないという特長があります。
その隙の小ささたるや、MAXでなんと-2まで硬直差不利が小さくなります。
あまり深く考えず、適当な距離でこのスラをぶっぱなしてみましょう。

ドライブインパクトや垂直ジャンプを合わされると痛い反撃を受けてしまうので、
やりすぎは禁物です。
しゃがみ中Pを相手に差し込め!そこからキャンセルラッシュ!


エレナのしゃがみ中Pは大振りですが、
その分リーチが長い上にヒット時の見返りにも優れています。
このしゃがみ中Pにはキャンセルがかかるので、
ドライブゲージが余っていたらキャンセルラッシュに繋いでいくのがオススメです。
「しゃがみ中P>キャンセルラッシュ立ち中K」まではセットで入力し、
ヒットしていたらコンボ、ガードされていたら投げを絡めた択をかけていきましょう。

小ネタですが、BO中の相手にラッシュしゃがみ中P>インパクトとすると連続ガードになります。
これではスタンを誘発できないので、少し遅らせてキャンセルさせるか、ラッシュなしでしゃがみ中Pからインパクトにキャンセルさせましょう。
スクラッチホイールで対空だ!

エレナは、いわゆる対空昇龍にあたるスクラッチホイールを持っています。
スクラッチホイールは昇龍拳タイプの対空技の中でも比較的素直な性能をしており、
相手のジャンプを迎撃する手段としてとても使いやすいです。
相手からすると、エレナのリーチが長い牽制技にプレッシャーを感じて
ついジャンプしたくなるものです。
相手の甘いジャンプにはスクラッチホイールでお仕置きしていきましょう!
エレナの地上技は粒揃い!一つ一つ使い方を覚えていこう
ここまで、特に重要な技を紹介・解説してきましたが
エレナの地上技には優秀な技がまだまだあります。
全ての技を扱い切るのは一朝一夕ではできませんが、
いつまでも一部の技しか使わずいるのは勿体ない!
一つずつ確実にモノにしていきましょう。
立ち弱K:使いやすい小技。近寄ってきた相手を追い払え!

スト6の立ち弱Kにはよく見られるローキックで、
発生5Fかつ弱攻撃にしては長いリーチを誇ります。
- コンボの中継
- 微妙な距離での確定反撃
- 中距離での置き牽制
など、多岐に渡って活躍します。
優秀な技ほど大振りな傾向があるエレナにとっては
リスクを抑えながら牽制できる便利な技です。
近めの距離では積極的に振っていくといいでしょう。
立ち中P:一癖ある牽制技。中距離で置く!

エレナの立ち中Pは中攻撃にしてはリーチが長く、持続も長い(5F)のが特徴です。
かつ、カウンターヒットすると硬直差⁺5を得られるため
距離に応じて立ち弱Pや立ち弱Kが繋がります。
相手が前進してきそうなところに合わせて振ってみましょう。

しゃがみ中K:先端当てで、相手の後ろ歩きを小突く

エレナのしゃがみ中K(いわゆる中足)は、中足にしては発生が遅く、
ガードされると‐4の不利を背負うため近距離で振る技としては不向きです。
しかし、そのぶん中足にしてはリーチが長いです。
相手のリーチの外から下段でチクチク突き、相手の立ちガードに牽制していきましょう。

立ち強K:リーチが長くて足元が無敵になる。足払いを潰せ!

リーチが長く、かつ技動作中に足元が浮くため相手の下段技と相性が良いです。
- 近めの距離でカウンターするとしゃがみ弱Pに繋いでコンボ可能
- パニカンすると相手が浮き上がりODライノホーン等で追撃可能
と、リターン面でも優れています。

←⁺強K:近づかれたくない時に置いてみよう

エレナの←+強Kは立ち強Kとモーションが似てますが、
こちらは技のモーションでエレナが後方に下がっていくのが特徴です。
このため、空ぶった所に反撃(差し返し)するのが難しいです。
また、伸ばした足の部分はビックリするほど判定が強く、
相手が振った牽制技を思わぬ形で狩ってくれることがあります。
相手に近づかれそうな時に振り、近寄りがたい印象を植え付けていきましょう!
リンクシングでの弾抜けは、無理に狙わなくてOK!

エレナのリンクシングには動作中に飛び道具無敵がついています。
が、無敵時間を保ったまま移動する距離が短いため、
これで飛び道具を抜けるのはかなり難しいというのが筆者の印象です。
たまに見せて相手の意識を散らす分にはいいですが、
これを弾対策の軸とするのはあまりオススメできません。
あくまで、基本に忠実に弾を捌きましょう!
エレナの課題:火力の取り方

エレナが最初は勝ちづらい理由として、
コンボの難易度が高い事があります。
エレナのコンボは操作技術もさることながら、
実戦におけるヒット確認とコンボ判断を強く要求される傾向にあります。
また、エレナは相手を画面端に追い詰めても
投げ重ねをループさせる起き攻め(いわゆる「柔道」)ができません。
そのため、一度のチャンスから再現性を持たせつつまとまったダメージを取る事が
とても難しく設計されています。
とはいえ、幸いな事に
適切な操作・判断ができれば火力はかなり高い方のキャラクターです。
トレーニングモードと対戦を繰り返し、
エレナの「火力」を引き出していきましょう!
しゃがみ強P>強スピンサイズが火力装置!何か当たったらとりあえずこのパーツに繋ぐ!

エレナのコンボを調査していて個人的に実感したのが、
エレナの高火力コンボにはほぼ確実に強スピンサイズが関わってくるという事です。

そして、その強スピンサイズに繋いでいく際は
大抵しゃがみ強P>強スピンサイズというコンボパーツを用います。
従って、形はどうあれ
コンボをしゃがみ強Pに繋いでいきさえすればある程度の火力を確保できます。
様々な始動から、しゃがみ強Pに移行するルートを覚えていくといいでしょう。
- 各種弱攻撃>キャンセルラッシュしゃがみ弱P>しゃがみ強P~
- 各種中攻撃>キャンセルラッシュ立ち中K>しゃがみ強P~
- ジャンプ強P(近めヒット)>しゃがみ強P~
勿論、将来的にはこれ以外のコンボルートも使いたい所ですが
エレナのコンボをとりあえず形にする為にはまずはしゃがみ強Pを軸とする事をオススメします!
端で攻め倒す事に拘らなくてOK!相手を運んだら、後ろ歩きを軸にノンビリ戦おう!

スト6と言えば画面端で投げ重ねをループさせる起き攻め(いわゆる「柔道」)ですが、
エレナはこの柔道をやろうとするとドライブラッシュが必須(ノーゲージでは不可)です。
したがって、端に運んだ所で他キャラほどの恩恵は得られません。
そのため、コンボで端に運んだからといって無暗に攻め倒す事に拘らず、
運んで得た陣地を使って下がりながらじっくり戦っていくのが有効です。
- 牽制技を当てたらコンボ
- コンボで端付近まで運ぶ
- (狙える状況なら)投げ重ねを軸とした起き攻め
- 運んだ距離を活かして下がり気味に立ち回り、牽制技を振っていく
- ①に戻る
この流れをループさせ、エレナのペースに持ち込んでいきましょう!

立ち中Kを軸に固めろ!

エレナの立ち中Kはリーチが短いですが、
そのぶん近接技として非常に優秀な性能を誇ります。
- 発生6F
- ガードさせてもエレナ側が硬直差⁺1
- ガードバックが短い(相手が無抵抗なら密着から3回刻める)
- 始動補正なし
- タゲコン(立ち中K・強K)あり
ガードさせて有利の中攻撃はぼちぼちありますが、
ここまで沢山の要素を兼ね備えている技は非常に珍しいです。
立ち中Kを軸として、接近戦に応戦していきましょう!
弱攻撃をガードさせて、中か強版のムーングライド!相手の「打ち返し」を対策しよう!

スト6では基本的に相手の技をガードしたら最速で技を振り返すのがセオリーであり、
このテクニックは俗に「打ち返し」と呼ばれています。
とりわけ、弱攻撃を数発ガードしたら中攻撃をすぐさま打ち返すのは
多くのキャラクターで有効なテクニックです。
これに対し、エレナは弱攻撃を数発ガードさせた後にムーングライドを打っていき、
相手の打ち返し技に対して差し返しの形を取るのが有効です。
ガードされても-2(投げ間合い外)で済まされるのでリスクも小さいです。
スト6の基礎たる打ち返しがしっかりしている相手にこそ、ムーングライドを刺しにいきましょう。
相手にジャンプやインパクトなどを置かれたら最大反撃を受けるので、
やりすぎは禁物です。
→⁺中Kで小突け!

エレナの→⁺中Kはいわゆる地上中段技であり、相手のしゃがみガードを崩す事ができます。
→⁺中K・中Kのターゲットコンボがあり、
ここまでやり切ればノーゲージでもダウンを奪う事ができます。
しかしエレナの→⁺中Kの一番スゴい所は、そのリーチです。
なんとしゃがみ中Pよりも長いリーチを誇るため、
相手の暴れ技(弱攻撃)の外から一方的に小突いていけます。
これで不用意に近寄ることなく、相手の防御を崩していきましょう。

エレナのSAゲージ、どうやって使う?

エレナの明確な弱点として、SAの性能が低水準な点が挙げられます。
限定的な場面でのみ、独特な強さを発揮する技もありますが
全体的な性能は抑えられていると評せざるを得ません。
ただSAゲージは試合をしていれば半自動的に溜まっていくものなので、
SAを「弱いから使わない」というのは勿体ないです。
最低でも、試合が終わった際に
「SAゲージを一切使えていなかった…」となる事は回避していきましょう!
SA1:対空で使うのがベスト!たまにコンボでも使う!

エレナのSA1には、いわゆる対空無敵(ジャンプ攻撃に対する無敵)しかありません。
そのため、他キャラのように切り返しに使う事は不可能です。

その一方で、当てた後はほぼ確実に強スクラッチホイールで追撃ができるという性能を有します。
技の持続に加えて対空無敵が付与されるフレームもやたらと長い(動作1~23F目)まであるため、対空ずらし系の技も問答無用で落とせます。
咄嗟にコマンドを作るのは難しいですが、
SA1で対空も狙っていけるといいでしょう。
SA2:エレナにとっては貴重な切り返し!ぶっぱなしや弾抜けで使おう!

エレナのSA2は発生こそ12Fと遅いながら動作1F目から完全無敵がついており、
かつ初段のリーチがとても長いです。
ことSA1に無敵がないエレナにとってはバーンアウト中における防御の生命線となり、
ドライブゲージがあればパリィラッシュを使う事で一応起き攻めも可能なのでリターンが高めです。
ここぞという所でSA2を活用し、相手のペースを断ち切っていきましょう。
また、相手の攻めを切り返す用途(いわゆる”ぶっぱなし”)としてもいいですが、
反応速度に自信がある人は飛び道具を抜ける(いわゆる弾抜け)用途としてもオススメです。
エレナの高性能な地上技に付き合いたくない一心で、飛び道具を主軸に戦ってくる相手も多いです。
そういった時こそ、SA2での弾抜けを見せて圧力をかけていきましょう!

- 相手の残り体力が2800以下の時:生当てでリーサル
- 相手のドライブゲージが残り3本強の時:3本以下の状態にする
- 相手のドライブゲージが残り1本以下の時:バーンアウトさせる
SA2↓派生:コンボに使う場合はヒーリングした方が効率が良い!

エレナのSA2は、発動中に操作キーを↓に入力する事で
通常とは異なるフィニッシュ技(通称:ヒーリング)に派生します。
↓派生に派生させるとSA2としての総ダメージ量は減少(2800→1950)する一方、
エレナの体力を1300回復する事ができます。
ヒーリングに派生させると起き攻めが一切できなくなってしまうため、使いどころが難しいですが
強いて言うならコンボの〆としてSA2を使う場合にヒーリングを使うのがオススメです。
SA2にコンボ補正が乗っていると最終段まで決めても大してダメージが伸びないので、
コンボ補正の影響を受けないヒーリングの回復量1300を取っていきましょう。
もちろん、エレナの体力が最大の時や相手を倒し切れそうな時にヒーリングをやるメリットはありません。
あくまでケースバイケースですね…
SA3:リーサルやドライブ削り、防御に!

エレナのSA3は例に漏れず、
- 1Fから発生まで完全無敵
- 各種必殺技からキャンセル可能
- 高いダメージ(保証ダメージ)
- ドライブゲージを1.5本(CA版は2本)削る
- 演出中にエレナのドライブゲージ回復
といった性能を兼ね備えています。
SA3の定石通りに
- 相手の連係への割り込みや切り返し
- リーサル
- 相手のドライブ削り
- 自分のドライブ確保
といった用途で用いましょう。
また、初段モーションの関係でエレナのSA3は対空にも使いやすいです。
「↓↙←↓↙←⁺K」というコマンドの関係上、ガードしながら「回す」事ができます。
試合状況によっては、SAゲージを回す事は諦めて
エレナの防御を補うためにSAゲージ3本を温存しながら立ち回るのも良いでしょう。
まとめ
- エレナの強い技を押し付けろ!
- エレナの→⁺強Pは超強い!リーチ激長で、連係攻撃(タゲコン)のリターンも高い!
- ↘⁺強K(スラ)で滑り込め!
- しゃがみ中Pキャンセルラッシュで攻め込め!
- スクラッチホイールで対空だ!
- エレナには他にも強い通常技が沢山!一つ一つ覚えていこう!
- エレナは火力・ダメージ源を確保するのが難しい。少しずつモノにして、エレナの高火力を引き出そう!
- しゃがみ強Pと強スピンサイズがエレナの火力装置!
- エレナには柔道がないので、端で攻め倒す事に拘らなくていい!
- コンボで相手を運んだら、後ろのスペースを使ってノンビリ戦おう!
- 近距離では立ち中Kで固めまくれ!
- ムーングライドで、相手の「打ち返し」を対策しよう!
- エレナはSAゲージの回し方が難しい。SAの効率が良い使い方を抑えよう!
- SA1を対空に取り入れてみよう!
- SA2を弾抜けに使う!
- SA3を防御にコンボにゲージ戦略に、色々使ってみる!
おわりに

繰り返しますが、エレナは率直に言って
初心者にお勧めできるキャラクターではありません。
出すだけで強制力を発揮するような技や再現性の高い勝ちパターンに恵まれておらず、
テクニカルな操作や判断をこなせるようになって初めて真価が発揮されます。
技の数がとても多く、しかし大雑把な強さの技は少ないため
試合の状況に応じて適材適所で使い分けていく必要があります。
まさに、上級者御用達のキャラクターと言えるでしょう。
ただ、これは筆者の個人的な感想ではあるのですが
このキャラ、使っててめっっっっっっっっっちゃくちゃ楽しいんですよね。
良くも悪くもこれまでのスト6のセオリーが通用しないというか、
これまでとは全然違う方向性で頭を使っていかないといけない。
そして、ただ難しいだけ・面倒くさいだけって訳じゃなくて
難しい要素を頑張る事の見返り、他キャラにはない尖った強みも
ちゃーんと用意されてるんですよね。
だから、
- (これまでの)スト6が肌に合わない
- スト6は自分の求めてる格ゲーじゃない
- 何なら、スト6やりすぎてもう飽きてきた
って感じる人にこそ、エレナは一度使ってみてもらいたいですね!
僕もしばらくエレナを使い続ける予定です。
ま、心のメインはJPなんですけどね…
そんな訳で、今回はここまで。
今後とも、より良い攻略が見つかったら更新していきます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
おまけ
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