こんにちは、格ゲーブロガーの拓です。
こちらの記事では、豪鬼の立ち回りについて解説していきます。
「立ち回り」は、格ゲーにおいて最も難しく奥の深いポイントです。
何をすればいいか分からないでしょうし、理屈では分かっていてもその通りに動けるとは限りません。
相手の使用キャラクターや戦い方が変われば、その都度自分の動きも変えていかなければなりません。
まして、豪鬼は技の種類が多くやれる事がとても多彩なキャラクターです。
そんなキャラを使っていると「結局何をすればいいのか分からない」と
迷ってしまうのは、無理もない話なのです。
ですが、「基本的な方針」さえしっかりと抑えておけば、
いついかなる時でも、この方針だけは守るぞ!という意識の下で対戦ができるので
- 対戦中に何をしたらいいか分からなくなってパニックになる
- 訳も分からない内に対戦が終わったため、振り返りようがない
などという事態を回避していけることでしょう。
なるべく再現性の高い、多くの豪鬼使いの方に当てはまるような事を解説していきますので
是非最後までお読み進め下さい。
それでは、どうぞ。
基本的な方針:端に追い詰めてOD金剛灼火を決める
基本的な狙いは、相手を画面端に追い詰める事です。
他キャラでも同じ事が言えますが、豪鬼の場合は特にこの意識が重要。
実は豪鬼は画面中央ではコンボのダメージは並の域を出ません。
その上で豪鬼自身の体力が少ないため、
画面中央で殴り合うだけだと火力効率で負けてしまいやすいです。
また、豪鬼はいわゆる位置入れ替えコンボの類も特に持たず、
OD版豪昇龍拳を当てた場合も画面中央では起き攻めができません。
そのため、下がりながら反撃の機会を伺う戦い方も十分こなす事はできますが
まとまったダメージには繋がりにくいのです。
ただ、その代わりと言うべきか
豪鬼は画面端ではOD金剛灼火を使ったコンボの火力が物凄いです。
更に画面端に追い詰めた状態は下がるスペースがないということなので、
対戦相手が斬空波動拳や百鬼襲に対処するのも難しくなります。
こんな感じで、
端に追い込むのが難しい分、追い込むことに成功すれば火力効率が一気に上がる
という見返りが得られるのが豪鬼の特徴です。
いかにして相手を端に押し込んでいくかを考えていきましょう!
画面端への運び方を考えよう!なるべく安全を確保しながら!
先にも言ったように、豪鬼は運びや位置入れ替えには特別長けていないので
相手から距離を取る(ラインを下げる)判断が多いと、相手を画面端に連れていくことは難しいです。
しかし、だからといってガンガン前に出てゴリ押ししようとすると
低体力故にあっという間に体力を溶かされてしまうでしょう。
そのため、
ある程度の安全を確保しながらも能動的にラインを押していく
という意識が求められる事となります。
それを実現する上で重要なのが、
- 斬空波動拳を始めとする空中からの攻め
- 中央コンボは運び優先
- 安全波動を沢山撃つ
- 立ち回りではドライブゲージをなるべく使わないゲージ配分
の4つです。
地上よりは空中の方がまだ安全に攻められる説
スト6はキャンセルドライブラッシュを始めとしたシステムにより、
基本的に地上で技を食らう事のリスクが大きいゲーム性です。
空中にいる間はほぼ無防備と化す他キャラはまだしも、空中での動きの幅が広い豪鬼の場合は
ジャンプを軸に立ち回った方がリスクを抑えつつリターンを出しやすいと考えられます。
もちろん、かなり高いレベルの対戦にもなれば
地上で歩きガードしつつしゃがみ中K等を差し込みに行く攻め方が
もっとも安全になりえます。
といっても、豪鬼の速い歩きを制御するのはかなり難しいので
歩いた所に相手の置き技をボカボカ食らいがち。
よほど意識が高い人以外は、
空中から攻める事を主体に考えるのがオススメです。
特に、斬空波動拳を撃てる「前ジャンプ」の強さを活かしていきたい所。
- 何もせず着地
- 早めに斬空波動拳
- 遅めに斬空波動拳
- 普通にジャンプ攻撃(主に強K、もしくは強P)
前ジャンプからこれらの択を散らしていくのが強いでしょう。
▲距離によっては前ジャンプだけして何もせず着地(いわゆるスカし飛び)を混ぜるのもいい感じです。
斬空波動拳に対して前ジャンプを合わせてくる相手には
敢えて前ジャンプだけしてそのまま着地し、豪昇龍拳での対空を狙いましょう!
中央でのコンボはなるべく運び優先
上述したように、豪鬼は画面中央だとコンボのダメージがそこまで高くないです。
特にコンボにキャンセルラッシュを使うと技のダメージに大きな補正がかかるため、
頑張ってコンボを伸ばしてもダメージが大して伸びません。
なので、弱竜巻>大足からの起き攻め、中竜巻からの起き攻めでラインを押していき
早めに端に追い詰めて火力を出せる状況を増やしていくのが肝要です。
画面中央でも、ある程度相手を端付近に押し込んでいれば
「中攻撃>OD金剛派生>パリィラッシュ>前強P2段目>強竜巻」
といったコンボを決める事が可能です。
キャンセルドライブラッシュをするよりもダメージ効率が高く、
起き攻めもしやすいので余裕があれば狙いたい所ですね。
弾撃ち
豪波動拳
豪鬼は体力が少ない分、相手と正面から殴り合うのは得策とは言えません。
その上で豪波動拳は飛び道具として非常に優秀な性能を誇るため、
これを上手く活用して安全に戦いたいところです。
ただし、体力が少ない豪鬼は
弾を読み切られた時のリスクも他キャラ以上に大きい事となります。
なので、噛み合えば前ジャンプやインパクトを受ける弾撃ち(いわゆる危険波動)はなるべく控え、
前ジャンプやドライブインパクトを通される心配がない弾撃ち(いわゆる安全波動)を撃っていきたいです。
この弾撃ちというテクニックはとても奥が深いので、
再現性を持たせるのはかなり難しいです。
ただ、一つの目安として紹介しておくと
前強Pのリーチギリギリ外くらいで弱版の豪波動拳を撃つのが
一つのセオリーと言えるでしょう。
これに対し、相手は歩きガードをして近い距離から波動拳をガードする形に持ち込むことで、
次の安全波動を撃たせないようにしてくるようになります。
ですが、そこに強波動や前強Pを差し込んでいけます。
なんなら、豪鬼の歩きの速さを活かして
歩いてしゃがみ中Pとかしゃがみ中Kなんかを振ってもいい感じに差し込めます。
豪波動拳で相手を動かし、その動きに合わせた攻撃を叩き込む。
この感覚を対戦しながら覚えていきましょう!
遠距離で斬空波動拳を撃ちながら近づき、ラッシュで攻める
斬空波動拳は所謂対空ずらしとして使える上に、
ガードさせればほぼ確実に豪鬼側が硬直差有利になる技です。
ただし、斬空波動拳のモーション中は豪鬼本体のやられ判定が拡大しており、
かつ波動拳の攻撃判定も見た目ほど大きくありません。
豪鬼本体が攻撃されると弾が消えてしまうという特性もあり、
普通に撃つだけでは相手に迎撃されてしまいやすいです。
よって、相手に反撃されづらく・避けづらい撃ち方をしなければなりません。
なので、ここは相手の反撃が届かない遠距離から斬空波動拳を撃ちこんでいきましょう。
斬空波動拳を相手にガードさせれたら、
その瞬間にパリィラッシュで攻め込むのがオススメです!
斬空波動拳は大体ガードさせて硬直差有利を取れるので、
相手はラッシュを止めにくいです。
対空
相手を後ろに押し込んでいくためには、
対空を出す(相手のジャンプ攻撃をガードしない)事も非常に大切です。
相手のジャンプを落とせないようでは、弾を撃つメリットも大幅に薄れる事となります。
相手からしたら、ジャンプするリスクがほぼないんだったら
ジャンプしかやらないのは当たり前です。
対空が出ない相手にジャンプはやり得ですからね。
なので、ここは昇龍対空を頑張りましょう。
各種昇龍拳の使い分けについてですが、
- 近場の対空:弱昇龍 or 中昇龍
- 遠目の対空:強昇龍
- リーサル:OD昇龍 or 昇龍>SA3
といった感じで使い分けができるとベストです。
発生が速く対空無敵時間も長い、弱版の豪昇龍拳が使いやすくて入門用としてオススメです。
また、昇龍対空だけでは物足りないという意識高めの人のために紹介しておくと
筆者は引き強K対空からのコンボにかなりの可能性を感じています。
余裕がある人は練習してみるといいでしょう。
その他、空対空なので反応が求められますが
J中P対空からのコンボもダメージが伸びやすくて決まれば強力です。
これらの対空を使い分けて、相手のジャンプに直接的なリスクを与えていくと
より豪鬼の弾や歩きの速さを活かした地上の強さで相手を押しやすくなります!
ドライブゲージを温存しながらラインを上げる
基本的にスト6は
- ドライブゲージ(主にキャンセルラッシュ)を使って攻める
- ダメージを取りつつ、相手を端に押し込む
- バーンアウトする前に下がる
- ドライブゲージの回復を待ち、それを削り切ろうと攻めてくる相手を迎撃する
この繰り返しで試合を動かしていくゲームです。
ただし、豪鬼で同じことをしようとすると、
①②の段階で(中央での火力がそこまでなので)大きなダメージを取り切れないし、
③④の段階でゲージを吐いてまで上げたラインを元に戻してしまう展開になりやすいです。
これが何故なのかというと、豪鬼は②の段階にネックを抱えているからであり、
具体的には、画面中央での投げから起き攻めが一切できないという点がここで響いてきます。
豪鬼にとって最高の勝ちパターンは「OD金剛を絡めた端コンを決める事」なので、
これを達成するためには「ドライブゲージを抱えたまま端に追い詰める」必要があります。
中足ラッシュやOD斬空などは確かに強いのですが、これらに頼りすぎてしまうと
- パリィラッシュでの起き攻め
- 端に寄せた時のOD金剛コンボ
といった、豪鬼にとって重要な火力源に回すゲージがなくなる事態に陥ります。
なので、ゲージを温存しながら相手を横に押し込んでいく
という戦術が求められます。
前中K・前強Pで横押し
豪鬼の牽制技は基本的にそこまでリーチが長い訳ではありませんが、
その中でもとりわけ長い牽制技があります。
それが前中Kと前強Pです。
豪鬼はなまじしゃがみ中Kやしゃがみ中Pが高性能故に、
それの間合いの外から差し返しを狙ってくる人が多いのですが、
そこで機能するのが前中Kと前強Pです。
これらを相手にヒットもしくはガードさせていくことで、
相手を横に押し込んでいきましょう。
前中Kも前強Pも届かない間合いでは、波動拳の出番です。
主なドライブゲージの使い方は「生ラッシュ」と「歩きガード」
巷では豪鬼のラッシュはあまり評価されていませんが、
筆者個人的には豪鬼の生ラッシュは結構強いムーブだと思っています。
ラッシュの速度自体は大した事はありませんが、
このラッシュから出せる技にしゃがみ中Pという強判定の技があるのが強いです。
ラッシュ中のしゃがみ中Pはヒットすると⁺10もの硬直差を得られるため、
立ち強Pが繋がって強金剛などに繋いでいけるためリターンも十分です。
※ド先端当ての場合は立ち強Pが届かないケースあり
また、ラッシュしゃがみ中Pを正確に潰してくる相手にも
ラッシュからの中もしくは強版の金剛灼火(中版が使いやすい)や
百鬼襲といった択を繰り出して揺さぶっていけるのも高得点。
それ以外では、やはり「歩きガード」に使うのが無難です。
潔く通常ガードをする時のために、ドライブゲージを取っておくのが良いでしょう。
豪鬼は歩きが全キャラ中トップクラスに速いので、
歩きガードでのしのし歩いてくるだけでも相手からするとプレッシャーがあります。
とはいえ、歩きガードを攻め・横押しに取り入れるのはかなり難しいので
最初は形から入りましょう。
まずは前歩きで近づきつつ、相手が牽制技を振ってくるタイミングで
素早くしゃがみガードを入力する事を覚えてみてください。
中央コンボにはなるべくゲージを使わず、中央起き攻めにドライブラッシュを使う
豪鬼は性質上、しゃがみ食らいの相手にコンボを伸ばすのが難しいです。
特にノーゲージの場合は金剛灼火か豪昇龍拳でコンボを締めるしかない状況が多々あります。
ドライブゲージを使えば『ドライブラッシュ弱P→しゃがみ強P→中竜巻』とかのルートを使って相手を運べるのですが、
毎回このパーツを使っているとどうしてもゲージの消耗が激しくなってしまいます。
そこで、
強豪昇龍拳でコンボを〆た後、ドライブラッシュを使うことで中央でも起き攻めをする
という一連の流れでゲージを回しつつ攻めの期待値を伸ばしていくのが効果的と言えます。
これなら相手を十分端に押し込めるし、ドライブゲージの消費量も抑えられます。
ドライブゲージのコストが1本で済むなら、投げもアリでしょう。
中央ではコンボにゲージを使うよりコンボ後のドライブラッシュで起き攻めし、
相手を端に押し込んでいくといいでしょう。
百鬼襲を使いこなす
飛び上がってから様々な派生技を繰り出す事ができる技・百鬼襲。
他の道着キャラにはない技でもあります。
豪鬼ならではの強みを引き出すためにも、この技を活用していきたいところです。
近距離での固め直し
弱攻撃や中攻撃から、弱百鬼襲>最速で百鬼豪衝を押して有利フレームを取りに行くのが雑に強いです。
ジャスパやインパクトをされるなら、Pボタンを押すタイミングをズラすか
百鬼潜影でそのまま着地して逆に投げやインパクト返しを狙いましょう。
相手がちゃんと上を見て空対空等を狙いにくるなら、そこは百鬼以外の択を通しにいくチャンスです。
弱攻撃から歩き投げとかも割と通ります。
中距離で弱版の百鬼襲を置く
中間距離くらいで弱百鬼を置くことで、そのまま百鬼豪刃を出すか出さないかを匂わせましょう。
良い感じに相手にプレッシャーをかけられます。
空刃は突進の速度がかなり早いので、見てから落とすのは難しいです。
これに対して相手が無理に落とそうとしてくるなら、百鬼潜影で何もせず着地してしまうのもアリ。
画面端からの脱出
これは若干ボッタクリ気味な選択肢ではありますが、強百鬼で相手を飛び越えるのもアリだと思ってます。
これで相手の背後を取って位置入れ替えを狙えます。
あわよくば百鬼襲に対して昇龍拳などで対空を試みた相手の技を空振りさせ、
そのまま反撃を取る事ができます。
そのまま百鬼潜影で相手の真後ろに着地してもいいし、
百鬼豪刃を出して外側に逃げてしまうのも良いでしょう。
まとめ
豪鬼はいわゆる「道着キャラ」の1角であり、
「波動昇龍」を用いた立ち回りのテクニックを活かせる機会が多いです。
しかし、その上でリュウやケン、ルークなどとはかなり異なった立ち回りが
求められるキャラクターです。
上の3キャラ、特にケンやルークのように
「下がりながら戦うのが一番強いので、その下がるスペースを作るためにラインを上げる」
といった戦術は、豪鬼でやろうとしても火力不足に悩まされがちです。
豪鬼はあくまで「画面端に追い詰めて一気に倒す」事に特化しており、
そのためにも、相手を能動的に画面端に押し込んでいくという意識が重要。
そして、幸いなことに能動的に相手を押し込むための選択肢が豊富にあるので
攻めの選択肢を散らして相手にプレッシャーをかけ、
「相手に下がらせる」という戦略が求められるキャラクターと言えるでしょう!
そんな訳で一旦ここまで。
攻略が進んだり、もっと分かりやすい戦略が見つかったりしたら
適宜更新していきたいですね!
このキャラ、解説まとめるの難しすぎる。
やれることが…やれることが多い…!
良かったら、関連ページもご覧ください。